自転車は、毎日の生活に欠かせない便利なアイテムです。大人が子どもを自転車に同乗させ、お出かけしたり送り迎えをしたりするシーンをよく見かけます。子どもが安全に楽しく自転車に乗るためには「子ども用の自転車ヘルメット」が必要です。
ここでは、「子ども用の自転車ヘルメット」の必要性、選び方のポイントをご紹介していきますので、参考にしてみてください。
1.ヘルメットの必要性
年齢や状況に関係なく、安全に自転車に乗るときには、子どもにヘルメットをかぶらせる必要があります。
1-1.着用の義務について
道路交通法では、子ども用ヘルメットについて「保護者は13歳未満の子どもを自転車に乗せるときは、ヘルメットをかぶらせるように努めなければならない」と定められています。
子どもが自転車に乗るとき、保護者はヘルメットを着用するよう働きかける「努力義務」があります。罰則はありませんが、子どもを自転車に同乗させる場合も、自分で自転車を運転する場合も同様です。
1-2.自転車事故では
警視庁の調べによると、自転車事故で死亡した方の約7割が、頭部に致命傷を負っているといわれています。子どもは頭が重いので、頭部にケガを負いやすい傾向にあり、もしものとき、頭部へのダメージを最小限に抑えるためにも、ヘルメットの着用が大切です。命を守ることにもつながります。
2.着用はいつから?
基本的に子どもが「自転車などに乗る機会」ができたときです。
2-1.大人用自転車に同乗するとき
自転車チャイルドシート(幼児用座席)であれば、1歳から6歳の子どもを乗せられます。1歳から着用できるヘルメットもあるので、子どもに合うサイズ・種類のヘルメットを用意し、はじめて乗せるときから必ず着用しましょう。
2-2.乗り物に乗るようになったとき
子どもがひとりで乗り物に乗るときも、ヘルメットは必要になります。最近では、「キックバイク」や「バランスバイク」といった乗り物もあり、思ったよりスピードが出るものなので、安全のためにヘルメットを着用することをオススメします。
3.子ども用自転車ヘルメットの種類
子ども用の自転車ヘルメットは、主に2つの種類があり、国内で作られているものや、海外製のものも多数販売されています
3-1.ヘルメットの種類
「ソフトシェル」は、表面に薄くて軽いプラスチックシートが使用され、軽量で扱いやすく同乗期から自分で自転車を運転する時期まで対応できます。首への負担が少ないため、小さなお子さんにオススメです。
「ハードシェル」は、ABS樹脂という硬い素材でできているので、分厚くて頑丈です。ソフトシェルと比較すると少し重さを感じるため、ある程度成長した子どもに向いており、スポーツシーンで着用することもできるため、幅広く長い期間使用できます。適した年齢になったら、ハードシェルを着用することをオススメします。
4.ヘルメットを選ぶポイントは?
正しくヘルメットを選ぶためのポイントを解説します。
4-1.頭に合ったサイズを選ぶ
ヘルメットのサイズには対象年齢が設けられているものもありますが、これはあくまで目安であり、子どもによって、頭の大きさや形は異なります。ヘルメットを装着して、サイズや形を確かめた上で、ぴったり着用できるものを選びましょう。
実際に装着するのが無理な場合は、メジャーやひもを使い、額と後頭部の一番出ている部分、耳のすぐ上を通る頭の一番大きな部分の長さを測り選びます。安全のためにも頭にフィットしたサイズを選びましょう。また、サイズ調整ができるアジャスターがついているかどうかもポイントです。
4-2.安全基準「SGマーク」がついているか
子どもの命を守るためにも、ヘルメットの安全性を確認しておくことはとても重要です。「SGマーク」は、衝撃吸収性、脱げにくさなど安全性能に関する厳しい基準をクリアしたものにつけられています。これは製品安全協会が定める規格で、もしも製品の不具合により事故が起きた場合の賠償制度も備わっています。安全基準を満たしているかしっかり確認しましょう。
4-3.年齢によって重さも重要です
子ども用ヘルメットは、軽量な作りになっていますが、とくに小さな子どもはヘルメットが重くて頭が疲れてしまったり、自転車に乗ったときの振動で首に負担がかかったりします。乳幼児期の小さな子どもはサイズ感も重要ですが、ヘルメットの重さにも気をつけましょう。目安として、300g以下だと軽く感じやすいため、オススメです。
4-4.通気性がいいもの
子どもは体温が高く汗をかきやすいため、大人よりも頭が蒸れやすいものです。夏場のことも考えて、風通しがよい「ベンチレーション機能」のついたものなど、快適に使用できるものを選ぶことをオススメします。
さらに、子どもが小学校高学年になると行動範囲も広くなり、夜間に走行することもあります。反射板のついたヘルメットや派手な柄、目立つカラーを選ぶこともオススメです。
まとめ
子どもの安全を守るため、自転車用のヘルメットを用意することは、とても重要なことです。また、ヘルメットの種類、子どもの頭の形や大きさにあったサイズを正しく選び、年齢にあった重さや通気性などを考慮して選ぶことが大切です。そして安全基準として「SGマーク」がついているかも重要なポイントであり、お子さんの万が一のときのことを考え、安全で安心なヘルメットを選びましょう。
「株式会社あそびの館」では、子どもたちが安全で楽しく自転車に乗れるよう全力でサポートさせていただきます。子どもの自転車について、わからないことや悩んでいることがありましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。